TeXShop でタイプセットを行なう方法が他にもあります ; この方法では eps 形式のイラストを変換なしでじかに入力できます。このもうひとつの方式を使うには、タイプセット・メニューから「TeX+Ghostscript」を選びます。すると TeXShop は TeX ないしは LaTeX を呼び出してタイプセットを行ない「dvi」ファイルを生成し、dvips を呼び出してポストスクリプト・ファイルに変換し、そのうえで ps2pdf を呼び出してポストスクリプト・ファイルを pdf に変換します。タイプセット・メニューで選択した方式は、最前面のファイルにのみ作用します ; その他の書類はひきつづき pdftex もしくは pdflatex でタイプセットされます。書類を開いた時点で最初に用いられる方式は環境設定ダイアログで選択できます。

「TeX+Ghostscript」方式は、多数の eps 形式のイラストがある昔のプロジェクト、あるいはポストスクリプト・スペシャル・コマンドを使った TeX ファイル、ないしは pdflatex でタイプセットすると正しく表示されないビットマップ・フォントを含む TeX ファイルに対して用いられるべきです。実験してみればいずれのタイプセットエンジンが望ましいかわかることでしょう。

環境設定における選択の如何によらず、 ある文書のタイプセット方式を常に固定する方法があります。 ソースファイルの冒頭20行以内のうちの1行が %!TEX TS-program = tex となっていれば、 TeX+Ghostscript が使われます。 冒頭20行以内のうちの1行が %!TEX TS-program = latex となっていれば、 LaTeX+Ghostscript となります。 その1行が %!TEX TS-program = pdftex もしくは %!TEX TS-program = pdflatex であれば、 pdftex もしくは pdflatex が使われます。 そしてもし冒頭20行以内に、 %!TEX TS-program = personaltex ないしは %!TEX TS-program = personallatex という1行があれば、 環境設定ダイアログでの設定にしたがってパーソナルスクリプトが用いられます。

基本的なヘルプ
もうひとつのタイプセット方式